テレビ電話による定款認証手続き

株式会社や一般社団法人を設立する際、
設立する会社の本店を予定する都道府県内の公証役場で、公証人に定款を認証してもらう必要があります。

一般的に司法書士に依頼された場合は、
司法書士が電子定款を作成し、オンラインで公証役場へ申請しますが、

さらに、公証役場へ行き、公証人の面前で定款を認証してもらう必要がありました。

そのため遠方での設立の場合は、
発起人の方に公証役場へ足を運んでもらうか、全国の知り合いの司法書士に復代理を頼む必要がありました。

 

さて、新型コロナウイルスの影響が大いに出ていた2020年5月11日から、
「テレビ電話方式による認証制度」が大きく発展し、便利になりました。

http://www.koshonin.gr.jp/business/b07_4#newteikan

 

早速当事務所でも、本店を関東圏に置く予定の株式会社の定款認証について、
テレビ電話方式による認証制度を利用しました。

 

テレビ電話方式による定款認証の手続きは、以下のとおりです。

①　定款案、その他資料をメールで公証役場に送り、公証人のチェックを受ける

②　電子定款に電子署名し、オンライン申請

③　テレビ電話方式による定款認証の日時を予約

④　定款その他書類の郵送

⑤　認証費用の振込（手数料と振込先は事前に教えてもらう）

⑥　認証日当日、公証人より送られてくるURLをクリックし、テレビ電話方式による定款認証実施（司法書士の身分証明書をカメラに提示）

⑦　書類の返送（公証役場に書類を送った際に同封したレターパックで、紙定款、CD-R、原本還付した印鑑証明書等が返送されます）

 

非常に便利になったテレビ電話方式による定款認証の手続き。

近場の公証役場で定款認証する際にも利用する機会が増えそうです。